今回はRloginからエックスサーバへssh接続する方法を紹介します。
概要は次の通り。
- 私がRloginでエックスサーバへssh接続したい理由
- 動作環境
- Rloginとは
- エックスサーバとは
- 手順
- まとめ
私がRloginでエックスサーバへssh接続したい理由
本番環境で編集作業するのが怖い
私は過去にブログの画面が真っ白になって操作不能になったことがあります。
原因は config.php の記述に不備があったからです。
もうこんなリスキーな編集を本番環境で行いたくないんです。
またこんな現象が起きたら怖いので。
いい加減、ちょっとした修正やテストはローカル環境で行いたい。
だから、ローカル開発環境を整える一環としてssh周りを整備しようと考えました。
ローカル開発環境 + Git を活用したい
先日、Git関連の記事を紹介しました。
その時の記事はこちら。
https://kengotakimoto.com/post-1698/
折角GitLabを使用し始めたので、サーバへの接続ももっと便利にしようかと。
毎回エックスサーバへアクセスしてファイルを弄るのは面倒ですし。
WordPress管理画面でファイルを編集するのも面倒ですし。
もうローカルとリモートでそれぞれリポジトリを持って、必要に応じてデプロイする環境を整えてしまおうと。
こんな感じのモチベーションです。
動作環境
動作環境は次の通り。
- windows8.1 64bit
- Rlogin 2.20.4
- エックスサーバ プラン X10
今回はssh接続を行うため、ssh 秘密鍵、公開鍵の2つが必要になります。
エックスサーバから作成することも可能です。
でも、私は以前GitのGUIを利用して既に作成しました。
今回はそれを再利用します。
ssh秘密鍵、公開鍵をまだ作成していない方は次の記事をご参考に。
Rloginとは
Rloginについては本家サイトを参照しましょう。
本家サイトはこちら。
http://nanno.dip.jp/softlib/man/rlogin/
Rloginは私が好んで使用しているクライアントソフトです。
たとえば次のようなことができます。
- linuxコマンドが使用可能
- SFTPファイル転送可能
linuxコマンドが使用可能
サーバを触っているとコマンドプロンプトのコマンドが嫌いになります。
何故なら多くのサーバはlinuxベースだから。
私はlinuxコマンドに慣れすぎて、コマンドプロンプトが嫌いになりました。
さて、Rloginはlinuxコマンドを使うことができます。
ファイル一覧を見たい時に、もう dir と打つ必要はありません。
ls でイケます。
現在の階層を知りたいなら pwd
ファイルをコピーしたいなら cp
ファイルを移動したいなら mv
もう copy や move と打たなくて良いんです。
windowsユーザには地味に嬉しいんです、これ。
SFTPファイル転送可能
RloginはSFTPファイル転送が可能です。
FTPソフトは WinSCP や FileZilla が有名どころでしょう。
私は FileZilla を利用しています。
RloginはこれらのFTPソフトを利用することなくファイル転送が可能です。
たとえばこんな具合に。
ファイル転送ボタン をクリック
SFTP転送画面
エックスサーバとは
エックスサーバはレンタルサーバの一種です。
有名なレンタルサーバとしては次のようなものがあります。
- さくら
- ロリポップ
- AWS
当ブログはエックスサーバにWordPressを入れて動かしています。
その関係で今回は Rlogin から エックスサーバへの接続方法を紹介しています。
サーバの選び方は好みの問題
サーバの選び方は正直好みの問題だと思います。
私は次の点を考慮してエックスサーバにしました。
- 安定性
- 値段
- sshが使えるかどうか
ネットではWordPressを動かすならエックスサーバがオススメ、という情報をちらほら目にします。
例に違わず、私もおすすめします。
ちなみに、プランは X10 で良いと思います。
エックスサーバのホームページはこちら。
エックスサーバー
手順
Rlogin から エックスサーバへssh接続する方法を紹介します。
手順は次の通りです。
- 1. エックスサーバにssh公開鍵を登録
- 2. Rlogin でサーバ情報、ssh秘密鍵 を登録
- 3. Rloginからエックスサーバへssh接続
1. エックスサーバにssh公開鍵を登録
まず、エックスサーバにログインしてssh公開鍵を登録します。
まだssh秘密鍵、公開鍵を作成していない方はこちらの記事を参照。
エックスサーバにログイン
サーバパネル
ssh設定
SSH設定
ONにする
黄色箇所ですが、後でRloginの設定に使います。
ポート番号 10022 は控えておきましょう。
変更後は次のような状態になります。
公開鍵登録・設定
ssh公開鍵をコピペ
公開鍵を登録する(確認) をクリック
ここでの注意点は 秘密鍵 ではないこと。
多くの場合、ssh秘密鍵、公開鍵は同時に生成されます。
私のようにGITで生成した場合、公開鍵は次のような名前で保存されています。
- id_rsa.pub
拡張子が .pub のモノが公開鍵です。
秘密鍵をとうろくしてはいけません。
気をつけましょう。
コピペしたら 公開鍵を登録する(確認) ボタンをクリックします。
これでエックスサーバでの作業は完了です。
続いて Rlogin での作業に移ります。
2. Rlogin でサーバ情報、ssh秘密鍵 を登録
Rlogin を起動し、次の情報を入力します。
– エントリー/コメント
Rlogin上に接続先として表示する文字列を入力します。
私は 「エックスサーバへの接続だよ」 と分かりやすくしたかったので
カタカナで「エックスサーバ」 としました。
– プロトコル
今回は ssh接続 するので ssh を選択します。
– Server address
– User Name
– Password
ここには次の点を入力します。
- サーバーID.xsrv.jp
- ユーザー名
- パスワード
これらの情報はサーバ契約時にメールで送られてきているはずです。
– Socket Port
先程エックスサーバで作業したときに見たポート番号を入力します。
ポート番号 10022
この点についてはエックスサーバのヘルプでも紹介されています。
ご参考までに。
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_ssh.php
– SSH Identify key
ここでは ssh秘密鍵 を登録します。
windowsユーザの方は次の場所に保管されているはずです。
C:\Users\(ユーザ名)\.ssh
– デフォルト文字セット
最近は UTF-8 が主流なので、これを選択します。
以上の設定が済んだら OK ボタンをクリックします。
これで設定は完了です。
3. Rloginからエックスサーバへssh接続
設定が完了したらサーバへssh接続してみます。
上記手順完了後、次のような画面になります。
ssh秘密鍵、公開鍵を生成した際に設定したパスフレーズが訊かれるので入力しましょう。
入力後、OKボタン をクリックします。
linuxコマンドが使えるので ls と入力してみます。
エックスサーバのファイルマネージャに表示されているファイルと同じものが表示されるはずです。
Rlogin から エックスサーバ にssh接続する方法は以上です。
まとめ
Rlogingからリモートサーバへのssh接続は簡単だった
どのレンタルサーバを使うにせよ、windows環境からでも案外簡単にリモートへの接続が可能です。
今回はエックスサーバを例に紹介しましたが、きっと他のサーバでも手順は同じはず。
私は安定性、値段、ssh接続が可能等の点でエックスサーバを選びました。
有名なレンタルサーバなら大差ないと思うので、自分が気に入ったサーバを使うのが良いと思います。
とりあえずWordPressやPHPが動いてサクッと使いたい方にはエックスサーバをオススメします。
エックスサーバー
日々の更新作業を安全に、楽に行いたい方は面倒臭がらずに淡々と環境構築しましょう。
最初は色々と面倒ですが、将来的には更新作業が楽になりますよ。
参考サイト
いつもお世話になっております。
参考にさせて頂きました。
今回は以上です。
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